井ゲタ竹内|味付もずく・淡塩さばなどの製造販売

大正8年(1919)

創業者・竹内孝誕生

1919(大正8)年、創業者・竹内孝誕生。
母・美代の筋の通った生き様に大きな影響を受け、母への心からの感謝とその教えへの尊敬の念が思想の軸となる。
中学時代、母が小魚やするめを刻んだものを醤油と砂糖で炒ったお菜は、ごはんに染みてお昼が待たれぬほど美味しかった。母が心を込めてつくってくれた思い出の味が、戦後に竹内佃煮製造所として創業した時の味の基本になった。
太平洋戦争で旧満州・佳木斯の部隊へ招集されたが、ただ一人、国内へ還され、唯一命を永らえることができた経験から、残りの人生をかけて自分が生かされた意味を問い続けたことが、井ゲタ竹内の創業と、社業に対するなみなみならない想いにつながった。

創業者・竹内孝誕生
昭和22年(1947)

境港市外江町にて竹内佃煮製造所
(井ゲタ印)を創業

竹内孝は1947(昭和22)年、竹内佃煮製造所を境港市外江町にて創業。太平洋戦争後、故郷境港へ戻った孝は、母・美代の「食べ物をつくってみんなを幸せにしたら?」という助言を受け、葉たばこを刻む機械を入手して隠岐島でとれたスルメイカを刻み、佃煮製造を始める。創業当初から、「井ゲタ印」を信頼の証として使用した。戦争で唯一生き残った意味を考え続け、「すべて本物でなければならない」という強い信念のもと、「心をこめた、自然な手作りの味」を目指し、それを実現するために、「自分という資本の充実」を実践した。商品それぞれに込めた想いを最大に表現するため、ラベルの一点一点のデザインは、画家の金畑実氏に、カタログの撮影は境港出身の写真家植田正治氏に依頼。商品の内容もデザインにも山陰の産地を想起させる「美しさを」を大切にした。

境港市外江町にて竹内佃煮製造所(井ゲタ印)を創業
昭和25年(1950)

会社設立(有限会社竹内佃煮製造所)

昭和33年(1958)

東京出張所を開設。
百貨店への販路を開拓。

昭和35年(1960)

設立十周年で社名を
有限会社井ゲタ竹内へ変更

設立十周年で社名を有限会社井ゲタ竹内へ変更
昭和45年(1970)

もづく、カタログに初登場

もづく、カタログに初登場
昭和46年(1971)

CI実施。現在の社名ロゴタイプ完成
二重井ゲタマークを
現在の「井ゲタ竹」マークに変更

二重井ゲタマークを現在の「井ゲタ竹」マークに変更

CI導入と同時に社是・社訓を制定

CI導入と同時に社是・社訓を制定

11月20日、昭和町の新工場竣工

11月20日、昭和町の新工場竣工

日本初の味付もずく発売

1958(昭和33)年に、松江に一畑百貨店が開業し、井ゲタ竹内の売り場で隠岐島産のもずくを量り売りで手詰めした袋の口をはさんだところにラベルを貼って販売していた。1970(昭和45)年には、「もづく」がはじめてカタログに登場し、1971(昭和46)年頃には山陰の郷土食として親しまれている三杯酢による味付調味のもずくを「味付もずく」と命名して販売するようになった。美味しい味付の付加価値を明確に示すためにあえて「味付もずく」として、安心して召し上がっていただけるよう化学調味料無添加の食品として販売を開始した。これが日本で最初に発売された味付もずくとなった。

日本初の味付もずく発売
昭和47年(1972)

本社工場、昭和町へ新設移転(現在地)

本社工場、昭和町へ新設移転(現在地)
昭和50年(1975)

いかの塩辛の引き合いから製造品目を
ドライ品からチルド品へ切替

いかの塩辛の引き合いから製造品目をドライ品からチルド品へ切替
昭和53年(1978)

淡塩さば取り扱い開始

淡塩さば取り扱い開始

味付もずくの大ヒットと
恩納村漁協との「協創」

味付もずくの大ヒットと恩納村漁協との「協創」

1978(昭和53)年に、「隠岐もずく・味付」をスタンディングパックで販売開始し、大ヒット商品に。取り扱いが日本生協連へと拡がり、認知も売上も大きくなった。しかし、隠岐島産のもずくの原料調達が難しくなり、1987(昭和62)年には、沖縄産の糸もずくを原料にした「味付沖縄糸もずく」を発売。店頭での陳列性を考慮して、スタンディングパックからお弁当箱型のトレータイプに形状も変更し、販売を開始。沖縄産の原料を使用した味付もずくも様々な紆余曲折を経て売上を伸ばしていった。沖縄産もずくも品質と安定供給の観点から恩納村漁協との「協創」関係を開始。取引が始まる以前から、井ゲタ竹内と恩納村漁協は、どちらかが一方的な利益を得るのではなく、お互いによりよいもずくを安定的につくるという想いを共にし、はやくから「協創」の関係を築き、今に至る30数年の歳月をかけて信頼関係を深めていった。

昭和58年(1983)

事務、経理の電算化へ踏み切る

昭和61年(1986)

井ゲタ竹内 本社工場改修

井ゲタ竹内 本社工場改修

恩納村漁協との協創関係がはじまる

平成3年(1991)

恩納村漁協との取引開始

恩納村漁協との取引開始
平成4年(1992)

本社第二工場竣工 焼魚を生産開始
製品冷蔵庫を導入し生産ラインを
合理的な流れで一貫&一本化

1975(昭和50)年頃は、「てしお」という魚加工品商品があった。1977(昭和52)年に日本生協連から「淡塩さば」「さばみりん」の引き合いを頂く。1978(昭和53)年には日本生協連が、「水産省鮮度管理流通パイロット事業」を開始。「淡塩さば」もその対象商品に認定され、現在に至るロングセラー商品となった。
「淡塩さば」「さばみりん」のヒットで、加工度の高い過程で手間をかけずに食べられる魚加工品のニーズを確信し、1991(平成3)年の第二工場新設で焼魚を製造すると決断。さばの原料の調達先も安定供給できるノルウェー産に切り替えた。焼魚の販路は一般量販店をターゲットに、焼魚を食べるライフスタイルや食シーンの提案を行った。のちに、この取組みが功を奏し、味付もずくの一般量販店への販路を開拓することにつながった。

本社第二工場竣工 焼き魚を生産開始
平成10年(1998)

沖縄糸もずく原藻大不作

平成13年(2001)

有限会社から株式会社に変更

平成16年(2004)

井ゲタ竹内本社事務所研究室棟完成

平成20年(2008)

味付けもずくでHACCP認証取得

味付けもずくでHACCP認証取得
平成21年(2009)

「お弁当用もずく」新発売

「お弁当用もずく」新発売

通信販売開始。HP開設

通信販売開始。HP開設
平成22年(2010)

糸もずくの新ブランド
「プレミアムもずく」を発売。
横3連アルミ蒸着フィルムのパッケージ

糸もずくの新ブランド「プレミアムもずく」を発売。横3連アルミ蒸着フィルムのパッケージ。
令和2年(2020)

YouTubeにてアレンジレシピや活動紹介の動画を公開

令和3年(2021)

環境配慮型包材(メカニカルリサイクルPET)を採用